捏造された出来事 fabricated events 2004 4 21
歴史を振り返れば、このようなことがありました。
1933年、政権を握ったヒトラーは、議会を解散しました。
そして、選挙期間中に、国会放火事件が起きると、
これを、共産党の陰謀(真相は不明です)として、
共産党を弾圧したのです。
選挙で圧勝したナチス党は、
1933年3月、「全権委任法」を成立させたのです。
この「全権委任法」とは、
ヒトラーに対し、議会の同意なしで、
自由に法律を制定する権限を認めるものです。
これを、「狂犬が、やったことだ」と言うのでしょうか。
しかし、狂犬にかまれた者も、その狂気が移るのです。
1964年のトンキン湾事件を機に、
議会から、ベトナム問題解決のために、
「特別権限」を与えられたジョンソン大統領は、
1965年2月から、北ベトナム爆撃(北爆)を開始しました。
しかし、1971年に、新聞に暴露された、
国防省秘密報告書「ペンタゴンペーパーズ」によれば、
トンキン湾事件は、数か月前から、
アメリカ軍と南ベトナム軍によって、
計画されたものだったのです。